和歌山市内4カ所目の子育て拠点「わかば♪」


ボタン式アコーディオンの音色を楽しむ利用者ら

 未就学児とその親が集う和歌山市内4カ所目の「つどいの広場」として市に委託された、同市美園町の「つどいの広場 わかば♪」(NPO法人和歌山こどもの広場運営)の開設を祝って、12日、お披露目会が開かれた。市の委託を受けたことで、同NPOの橋口千代子理事長(53)は「より深く広く、お母さんたちが安心できる場所を提供できれば」と話している。

 開設時間は水~日曜の午前11時~午後4時。子ども一人300円の年間保険料以外は無料で利用できる。わらべ歌やストレッチなどの講座や、子育てのカウンセリングも行う。

 「わかば♪」の前身で、38年前に同市太田で創設された「和歌山ひがし子ども劇場」は、市の中心地の母親と子どもが好きな時に遊びに来られるように活動してきた。

 平成20年には「和歌山こどもの広場」に名称を変更し、美園町の商店街へ移転。22年に法人化し、ことし4月に「つどいの広場」の委託を受けた。「わかば♪」の名称は「新米ママ、スタッフが共に育つ」という意味を込めて付けられた。

 市の地域子育て支援拠点事業の一環。市の担当者によると市内14カ所の支援拠点をつくる予定といい、現在保育園などが運営するセンター型が8カ所、広場型が4カ所あるという。同NPOは広場型の4番目に当たる。

 美園町周辺には転勤族が多く、知らない土地での子育てに不安を抱える母親も少なくない。これまで同地区には子育て支援の拠点となる施設がなかったため、市の担当者は「人と人とのつながりが増えてほしい」と期待を込める。

 この日は同市在住のボタン式アコーディオン奏者のみずのまりもさん(37)の演奏やケーキを楽しみながら、同NPOの新たなスタートを祝った。

 問い合わせは同NPO(℡073・428・2411)。

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