和歌山で初開催 8月に「缶サット甲子園」
雨の中、缶サットをセッティング(コスモパーク加太)
高校生が自作した缶サット(カメラや温度・湿度計などの機能を搭載した空き缶サイズの摸擬人工衛星)を積んだロケットを打ち上げ、上空での観測技術を競う大会「缶サット甲子園2012」が8月3~5日の3日間、和歌山市内で開かれる。平成20年から開かれている大会で、県内での開催は初めて。全国から選抜された10校が出場する。
「理数が楽しくなる教育」実行委員会が主催。大会運営に携わる和歌山大学宇宙教育研究所(秋山演亮所長)は16、17の両日、同市加太のコスモパーク加太で、大会当日に使用するモデルロケットの打ち上げ実験などを行った。
ロケットは長さ1・5㍍、重さ2・5㌔。軽量で硬いカーボンでできている。この日は強い雨と風に見舞われたが、火薬への点火は成功。ロケットは白い煙と爆発音とともに発射された。350㍍上空まで飛ぶ予定だったが、160㍍程度で失速した。
秋山所長(42)は「大会当日までには調整を万全にしておきます」と大会に向けて意気込んでいる。
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