反対署名12万人分に 山口地区産廃建設


計画反対のシュプレヒコールを行う住民ら

 和歌山市滝畑と上黒谷にまたがる山間部に安定型産業廃棄物最終処分場の建設が計画されている問題で、 地元の山口地区連合自治会 (園部尚正会長) は28日、 許可権を持つ市に計画反対の署名3万人分を提出し、 市役所周辺で反対集会、 デモ行進を行った。

 市内外から集めた署名の提出は今回で4回目、 合わせて12万人分となる。 園部会長ら住民の代表が市役所を訪れ、 尾玉忠成環境事業部長に署名簿を手渡した。

 住民らは、 森林伐採による水害の危険性の増大や環境汚染、 悪臭の問題など計画への懸念を具体的に挙げ、 「住民に不安を抱かせる計画を認めないでほしい」 と強く訴えた。 尾玉部長は 「事業計画が提出されれば十二分に精査したい」 と述べた。

 署名提出後、 市役所前で集会が行われ、 同地区と反対運動で連携している阪南市の住民も加えた約150人が参加。 横断幕やのぼりを手に 「計画阻止まで命懸けで運動を繰り広げる」などと宣言し、 シュプレヒコールを行った後、 県庁前までデモ行進した。

 同地に計画されている最終処分場は、 当初の予定から規模を縮小し、 面積約12㌶、 容積約230万立方㍍とされているが、 業者から市に正式な事業計画は提出されていない。

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