陸上の九鬼選手 五輪出場決定


6月の日本選手権男子百㍍で2位と健闘した九鬼選手(陸上競技マガジン提供)

日本陸上競技連盟は3日、 国際陸上競技連盟のランキングで16位内を確保した男女四百㍍リレー(ともに13位)、 同千六百㍍リレー(15位)がロンドン五輪出場権を獲得したと発表。 すでに男子四百㍍リレー代表候補となっていた和歌山北高出身の九鬼巧選手(20)=早稲田大2年=の代表入りが正式に決まった。

有田市文成中出身の九鬼選手は、 和歌山北高入学後に頭角を現し、 インターハイの男子百㍍では奈良、 沖縄の2大会を連覇。 早稲田大に進学後、 ことし4月の織田幹雄記念国際大会(広島)では、 自己のベスト記録を大きく上回る10秒25で県記録を23年ぶりに塗り替えた。

6月の五輪代表選考会を兼ねた日本選手権(大阪)では、 予選で10秒23と記録を更新し五輪出場のB標準を突破した。 決勝では、 優勝した江里口匡史選手(大阪ガス)に100分の1秒差の10秒30で2位となったが、 力強い走りが注目された。

今月1日の大阪選手権の男子四百㍍リレーは、 江里口、 山県亮太(慶応大)高平慎士(富士通)飯塚翔太(中央大)各選手の代表メンバーで臨んだ。 記録が伸びず課題を残したが、 北京大会に続き連続メダル獲得を目指す日本チームにとって、 抜群のスタートダッシュを誇る九鬼の本番での起用も期待される。

陸上競技での県出身者の五輪出場は、 平成8年のアトランタ大会で男子50㌔競歩に出場した小坂忠広選手(日高高出身)以来16年4大会ぶりで、 短距離では平成4年のバルセロナ大会で男子四百㍍リレーのメンバーだった青戸慎司選手(和歌山工出身)以来20年5大会ぶりとなる。

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