災害時に情報発信 和歌山市がラジオ2局と協定


協定書を手にする山口理事長㊧と大橋建一市長

災害時の住民への情報伝達体制を強化するため、 和歌山市はNPO法人エフエム和歌山 (同市塩屋、 山口昭昌理事長) と㈱和歌山放送 (同市湊本町、 中島章雄社長) のラジオ2局と、 災害時に無償で放送を要請できるなどの内容の協定を締結した。

市総合防災課によると、 協定の主な内容は、 ①災害時 (発生の恐れがあるときを含む) に基本的に無償で民間施設を利用した放送を行うことを要請できる②災害時に市が免許を受けて設置する臨時災害放送局の運営などを業務委託できるとなっている。

エフエム和歌山 (87・7MHz) は、 今回の防災協定により、 市から防災無線や全国瞬時警報システム (Jアラート) の情報が流れると、 番組やCMを中断して 「防災和歌山市」 の放送を行うようにシステムを変更した。 毎日午後5時に時報の 「夕焼けこやけ」 でテスト放送を行っている。

緊急時に車に乗っていたり、 風雨で雨戸を閉めていたりする場合や、 防災無線の音声が聞こえにくい地域でも、 エフエム和歌山の電波で 「防災和歌山市」 の緊急放送を聞くことができる。

山口理事長は 「FMで緊急時に市役所から第一報の情報が聞けるようになり、 より和歌山市民の安心に役立つ放送をお届けできる」 と話している。

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