脚本の最後、どうする?
本物の演出家、 俳優と芝居をする児童
和歌山市楠本の市立川永小学校 (辻本哲也校長、 児童417人) で5日、 同校卒業生である脚本家・演出家、 平松豊司さん (48) =東京都=を講師に迎えた特別授業が行われた。 総合的な学習の時間の一環で6年生69人が参加。 脚本の最後の会話を一人ひとりが考え、実際に芝居をすることで、創作と表現を体験してもらおうと実施した。
この日は俳優の今村博信さん(35)と二木奈緒さん(34)も東京から来和。ウオーミングアップから発声練習、早口言葉、台本読み、立ちげいこ、 ゲネプロ(本番直前練習)、本番という芝居の流れを児童と一緒に行った。
「転校する女の子に思いを伝えるため何を手渡すか」という脚本の最後について平松さんは、「脚本に正解はありません」と話し、「携帯番号。着いたらすぐ電話して」などの児童の案の中から「ハンバーガー」を選択。二組の児童が本格的な芝居を行い、他の児童らが熱心に見入った。
転校する女の子を演じた稲岡未来さん(11)は「せりふを練習しました。演じるのは楽しかった」と笑顔で話した。
平松さんは 「生の舞台と映画やテレビの違いは、 集中して見るので役者さんの感情が伝わること。 芝居は形のあるものではないが、 人を勇気づけたり笑顔にすることができる。 もし興味を持ってくれたら、 舞台を見に行って、 脚本書いてくれたらうれしい」 と話した。
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