貴志川高校に環境大臣賞 清掃活動など評価


清掃活動をする貴志川高校の生徒

 環境大臣が地域環境美化に顕著な功績があった団体などをたたえる平成24年度の 「地域環境美化功績者」 に、 紀の川市貴志川町の県立貴志川高校 (楠見隆功校長) が県から唯一選ばれた。 同賞は全国から計52件 (15人、 37団体) が受けており、 先月末には東京で表彰式が行われた。

 同校は教育目標である 「地球環境を考えて行動できる人材づくり」 に取り組んでおり、 平成21年には 「わかやま環境大賞」 を受賞するなど功績を残している。 今回の受賞は17年度から実施の 「貴志川クリーン作戦」 と20年度から実施の 「エコキャップ活動」 が対象活動となり、 評価された。

 「貴志川クリーン作戦」 は生徒や教諭が合同でエコスクール委員会を立ち上げ、 学校と地域に役立つ活動として展開。 年に4回、 通学路や貴志駅など同校の周辺を放課後に清掃している。 現在は生徒会中心の自主活動として組織的に発展し、 毎回約200人の生徒が参加している。

 「エコキャップ活動」 は校内のごみ収集と分別を実施し、 ペットボトルの洗浄とともにキャップを収集。 また地域のスーパーなどにキャップ収集箱を設置し、 地域住民らに協力を仰いでいる。 集まったキャップは発展途上国で使うポリオワクチンに交換。 前回は約18万8800個のキャップが集まり、 236人分のワクチンと交換した。

 生徒会の柳本拓哉君 (17) は 「ごみを拾うと地域がきれいになるとともに心もきれいになる。 みんな意欲的に参加してくれているし、 その活動が評価された」 と話していた。 同校は 「今後も継続して活動をしていきたい」 としている。

 


表彰状を手に笑顔の柳本君

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