和歌山県内3カ所にメガソーラー 加太は8月末に完成


太陽光発電パネルの設置が進むコスモパーク加太

 太陽光や風力などの再生可能エネルギーが注目される中、 県内3カ所で大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設計画が進んでいる。 県内第1号となる 「コスモパーク加太太陽光発電所」 (仮称、 和歌山市加太) は8月末の発電開始を目指し、 同市梅原と広川町でも各1カ所が本年度内の完成を予定している。

 メガソーラー事業は、 再生可能エネルギーで発電された電気の買い取りを電気事業者に義務付ける 「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」 が今月スタートしたのを機に、 全国的に進んでいる。

 加太で建設を進めているのは、 ㈱ウエストホールディングス(広島県広島市)と㈱トヨタタービンアンドシステム(愛知県豊田市)。 傾斜地約2万8000平方㍍を活用し、 出力約2メガ㍗、 推定年間発電量約210万㌔㍗の設備となる。

 当初は今月中の操業開始を予定していたが、 地盤が予想よりも固く、 新たにコンクリート基盤の整備が必要になったことなどから工事は遅れている。 現在、 太陽光発電パネルの設置作業が進んでおり、 発電開始は8月30日の見込み。

 梅原のメガソーラーは、 ノーリツ鋼機㈱(西本博嗣社長)が自社の遊休地を活用して建設するもので、 県内資本では初の事業となる。 設置面積約2万平方㍍、 出力約2メガ㍗、 推定年間発電量約230万㌔㍗を計画。 すでに土地整備の工事を開始し、 11月の完成を目指している。

 広川町の計画は、 大阪ガスグループの㈱ガスアンドパワー(大阪市)によるもの。 同社の子会社・㈱広川明神山風力発電所の隣接地約1万平方㍍に、出力約0・8メガ㍗、推定年間発電量約80万㌔㍗の設備を建設。 9~10月の着工、 来年3月までの発電開始を予定している。

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