馬券売場設置に反対 和歌山市長に要望書


要望書を提出する波多野委員長(左から2人目)ら

 和歌山市米屋町のぶらくり丁商店街内「ぶらくりブリスビル」に兵庫県競馬組合が運営する園田・姫路競馬場の場外馬券売場設置が計画されている問題で、地元の本町青少年健全育成委員会(波多野正藏委員長)は27日、設置に同意しないよう求める要望書を大橋建一市長宛てに提出した。

 要望書では、同ビルの周辺道路が本町小学校、伏虎中学校の通学路であり、市民交流施設「みんなの学校」に隣接していることなどから、場外馬券売場は「子どもたちの健全育成に悪影響を及ぼす恐れのある施設」だとし、設置に反対を表明している。

 同委員会は本町地区の各種団体や学校PTAの代表など約60人で構成。この日は波多野委員長ら役員4人が市役所を訪れ、豊田勝彦政策推進部長に要望書を提出。豊田部長は「市長に確かに報告する」と応じた。

 市企画課によると、設置には農林水産省の許可が必要で、地元の首長、議会、住民が反対していないことが許可の前提となる。

 設置計画は昨年浮上し、場外馬券売場を運営委託される㈱キャンター(兵庫県尼崎市)が、昨年7月から地元自治会などに説明会を実施している。

 市には昨年9月からことし2月にかけて、一部自治会や学校PTAなどが5回にわたって設置反対の要望書を提出している一方、966人分の賛成署名も提出されている。

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