トラベルクリニック開設 日赤和歌山医療センター


大津部長(手前)、古宮医師㊧、久保医師

 海外旅行、 赴任前後の健康管理に。 日赤和歌山医療センターは2日、 海外渡航者の健康管理をする専門外来 「トラベルクリニック」 (渡航外来)を新設した。 個別相談やワクチン接種などはしていたが専門外来の設置は初めて。 同センターは 「安心して渡航できるようにお手伝いします」 としている。

 同外来は、 世界保健機関(WHO)西大西洋事務局で4年間にわたってアジア地域の感染症対策に従事した感染症科部の大津聡子部長▽3年前の新型インフルエンザ流行時に発熱外来を開設し、 県内初の隔離入院に対応した久保健児医師▽東南アジアなどで医療経験があり、 4月に赴任した古宮伸洋医師の3人が診療に当たる。 大津部長と古宮医師は国際旅行医学会旅行医学認定の有資格者だ。

 同センターは、 海外でかかる病気の中には渡航前の準備(ワクチンや内服薬)で防ぐことができる病気もあるとし、 専門医師3人はワクチン接種や予防薬の処方、 英文での診断書・証明書の作成をする他、 患者に現地の衛生環境や感染症の流行状況、 病気の知識など医学的なアドバイスをする。

 保険診療外になるため、 診察料は自費。 渡航後の発熱などは保険診療に適応される。

 診療時間は午前10時~午後4時(月・木)。 予約制。 西館1階の感染症外来で受け付ける。

 問い合わせは同センター医事第一課(℡073・422・4171)。

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧