和歌山イーグルスが4強 日本少年野球選手権


4強入りを決めた和歌山イーグルス

 ボーイズリーグ第43回日本少年野球選手権大会が、大阪・舞洲球場を主会場に開かれ、小学生の部で県代表の和歌山イーグルスが初の4強入りを決めた。エースでトップバッターを務める森岡主将がチームを好リード、山田や坂部(楽)らを軸にした勝負強い打撃で3回戦を突破。準決勝では八尾ファイターズに3―5で惜しくも敗れたが、大舞台で見せたイーグルスのはつらつ野球は、次への大きなステップとして期待も大きい。

 ◇1回戦

和歌山イーグルス 1 0 1 0 1 2 5
世田谷タイガース 0 0 0 0 0 0 0

 ◇2回戦

和歌山イーグルス 1 8 2 0 11
岸和田ヤンチャーズ 2 1 0 0 3

 ◇3回戦

和歌山イーグルス 1 0 6 0 1 0 8
京都バファローズ 1 0 0 1 1 1 4

 ◇準決勝

八尾ファイターズ 2 0 2 0 0 1 5
和歌山イーグルス 1 2 0 0 0 0 3

 1回戦で世田谷タイガース(東京)と激突したイーグルスは、初回、森岡の中前打、山田の内野安打で1点を先制した。3回にも森岡の右前打を足掛かりに1点を加え、5回には山縣、山田の連打で3―0とリードを広げた。守っては森岡が世田谷打線をわずか1安打に抑え完封した。

 岸和田ヤンチャーズ(大阪)との2回戦も初回、森岡の左中間を抜く2塁打、山縣の中前適時打で1点を先取すると、2回には坂本、田尻、坂部(楽)の長短3安打などで8点を挙げ、前半で岸和田をノックアウトした。この試合で、田尻が3打数3安打と活躍、捕手としてのリードもさえた。

 打線好調のイーグルスは3回戦の京都バファローズ(京都)戦でも、本領を発揮。1―1の同点で迎えた3回、坂部(楽)の左前打をきっかけに打者10人の猛攻で6点を追加、京都を突き放した。山田が2塁打を含め3打数3安打と絶好調でムードを盛り上げ、終盤の京都の反撃も森岡、前谷、山縣の継投で振り切った。

 初めて後攻となった準決勝は、八尾ファイターズ(大阪)に2点を先制されたが、イーグルスも初回に山縣の中前適時打で1点を返し、2回には坂部(楽)の左中間へ運ぶ2塁打などで逆転に成功した。3回に八尾打線に4安打を浴び最逆転されると、イーグルス打線も後半粘りを見せ挽回を狙ったが得点は奪えず、2点差で涙をのんだ。

 イーグルスの森岡主将は「準決勝では攻撃で、ビッグイニングがつくれなかった。この大会で4強入りできたことはうれしく、次の目標になる関西秋季大会やこれからの大会でも、もっと頑張る」と力強く話した。

 《和歌山イーグルス》代表=北村幸三▽監督=中谷孝志▽主将=森岡星音▽選手=澤田和樹、高井翔馬、田尻和輝、前谷風希、和田孝生、山縣力斗、表侑紀、打越壮真、坂部楽世、田村兼剛、増田翔麻、山田佳吾、早稲田光翼、井上駿佑、坂本龍紀、佐竹秀斗、島崎柊大、玉置梨央花、羽月拳太郎、坂部大翔、島崎希隆、玉置海翔、小西隼翔、中南宇翔、梶谷恒太