養翠園でロケ 大ヒット映画「大奥」第2弾


撮影された映画の1シーン

 大ヒット映画 「大奥」 の続編「大奥~永遠~〔右衛門左・綱吉篇〕」 (金子文紀監督、12月22日全国公開)の撮影がことし1月、和歌山市西浜の国指定名勝「養翠園」で行われた。 市と県観光連盟が協力し、 江戸時代を舞台とする愛の物語にふさわしく、 紀州徳川家が誇った風雅な大名庭園での撮影が実現した。

  「大奥」 はよしながふみのコミック作品を原作とし、 謎の疫病で男の数が激減した江戸時代、 女将軍に3000人の美男が仕える 「大奥」 が舞台。 平成22年公開の前作は観客動員200万人の大ヒット。 今回は、 主演の堺雅人さん演じる右衛門左(えもんのすけ)と、 菅野美穂さん演じる5代将軍綱吉の愛を描く。

 市観光課によると、 撮影は1月28日に行われ、 堺さん、 菅野さん、 竜星涼さんら俳優陣が約50人の撮影スタッフと共に養翠園を訪問。 同園は紀州徳川家10代藩主・治寶(はるとみ)が造営した約3万3000平方㍍の広大な大名庭園で、 当時のままによく保存され、 海水を取り入れた汐入りの池は全国的に珍しい。

 この美しい庭園で今回、 茶室で茶を飲む綱吉らの耳に、 外から笛の音が聞こえてくるシーンなどが収録された。

 市内で行われた映画やテレビCMなどの撮影実績は、 平成23年度で31件(うち放送23件)、 本年度は6月までに7件(同5件)となっており、 市のイメージアップや観光PRが期待されている。

 同課は 「今回の撮影をきっかけに、 ロケ地の養翠園だけでなく、 市内に県外からも多くの観光客が訪れてほしい」 と話している。

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