後継は浮島前参議 引退表明の西衆院議員


記者会見で19年間を振り返る西議員

 公明党の西博義衆院議員(63)=比例近畿=は23日、県庁で記者会見し、今期限りでの引退を表明した。「6期19年間、党員、支持者には魂の一議席を守る汗と涙の戦いで、言葉では言い尽くせない支援をいただいた」と感謝の言葉を述べた。

 西議員は広川町出身。和歌山工業高専助教授などを経て、平成5年の衆院選から6期連続当選。小泉内閣の厚生労働副大臣などを歴任し、現在は党政調会長代理、県本部代表などを務めている。

 印象深い仕事として、今国会で成立したばかりの社会保障と税の一体改革法案を挙げ、「どの政党が政権を取っても、日本の社会保障はこうだという方向性について3党で一応の約束をすることができた」と述べた。

 民主党政権については「年末まで待たずに(衆院)解散への流れになっていくのではないか」との見通しを示した。

 後継については、比例近畿ブロックから出馬予定の浮島智子前参院議員を挙げ、「当選のために裏方として頑張りたい」と話した。

 県内で公明党は、8期務めた坂井弘一元衆院議員と西議員を通算して43年間、県出身者が議席を維持。西議員の3~5期目の衆院選では、党の都道府県別得票率で和歌山が全国1位となっており、西議員の引退による県内の政治情勢の変化が注目される。

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