尾和氏「市民に選択権を」 岩出市長選


出馬を表明し、 記者会見に臨む尾和氏

 任期満了に伴う岩出市長選 (9月23日告示、 30日投開票) への出馬を表明した新人で市議会議員の尾和弘一氏 (65) =同市根来、 無所属=が28日、 市役所で記者会見を開き、 「横綱と序の口の戦い。 市民に選択権を与えない市は駄目だ。 新しく生まれ変わった市にしたい」 と決意を語った。

 尾和氏は、立候補予定者説明会に陣営関係者が出席した現職中芝正幸市長 (69)=4期目=について、「長期に居座ると傲慢(ごうまん)になり、 独断的に物事を決めるようになる」と多選批判。 「首長は長くて12年。 引き際の美学を忘れてはいけない」とした。
 またこれまでの市の汚職問題に触れ、「トップが変わらなければ変わらない。変えてほしいという市民の声が伝わってくる」とし、「自らが出馬を表明して政策のアピールをしてほしいが、いまだにない」と出馬表明のない現職にかみ付いた。
 尾和氏は重点政策として、 ①7月から実施されている 「ごみ有料化」 の中止②市民の意見を聞きやすくするため市長室を庁舎1階へ移動③乳児から中学生の医療費無料化④マンモス中学校の解消、 第三中学校の建設⑤市の情報を市民に公開・共有⑥ 「危機管理課」 の設置⑦認知症・障害者対策などの充実⑧再生可能エネルギーへの転換の8点を掲げている。
 ごみ有料化の中止については 「税金の二重取りだ。 市民と共に減量化に取り組みたい」 と意欲。 第三中学校の建設については 「今ある2校は県内で最も生徒数の多い学校。 市の西部に新たに建設することで、 教育の行き届く環境を目指す」 と話した。
 尾和氏は9月6日、 議員の辞職届を提出する。
 中芝正幸後援会は31日、 市長選に関して会見を開く。

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