県内第1号認定の太陽光発電所 事業開始へ


上六川作業所発電所の太陽光パネル、

 7月にスタートした国の 「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」 で、 有田川町明王寺の土木業㈱武内商店 (武内隆幸代表取締役) と和歌山市杭ノ瀬の建設資材販売㈲ランズスペース (佐藤和彌代表取締役) が連携し、 近く太陽光を用いた発電事業を始める。 県内第1号の認定を受けた発電設備。 「地球環境の保全に少しでも貢献できれば」 と話している。

 新制度はエネルギー自給率の向上、 地球温暖化対策、 産業育成を図ろうと太陽光、 風力、 水力、 地熱、 バイオマスの再生可能エネルギー源を用いて発電された電気を国が定める固定価格での一定期間の調達を電気事業者に義務付け(全量買取制度)。 これまでは太陽光発電による電気が自宅や自社で使う電気を上回る量の発電をした際、 その上回った電力を電力会社に売電できていた(余剰電力買取制度)。

 発電事業は武内商店が事業者、 ランズスペースが設計・施工・メンテナンス責任者。 7月20日付で認定を受けた。 施設名は 「上六川作業所発電所」 (出力49・5㌔㍗)。 有田川町上六川にある武内商店の工場屋根(約400平方㍍)に出力保証25年という伊藤組モテック㈱製の太陽光パネルを設置し、 関西電力に売電する。 現在すでにパネルの設置が完了。 送電設備を整備して今月中旬から発電、 売電する計画となっている。

 新制度(太陽光10㌔㍗以上)の買取価格は1㌔㍗当たり42円(20年間)。 年間約200万円の収入が見込め、 10年前後で元が取れる試算という。 武内代表(43)は 「地球環境のため再生可能エネルギーによる電気が100%になる日がくれば」、 佐藤代表(66)は 「地球環境に優しいエコ生活へともに貢献できてうれしい」 と話している。

 

「地球環境のために」 と握手する武内代表㊧と佐藤代表

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