救急車の適正利用を 搬送件数増加傾向
啓発グッズを配る救急隊員
救急の日(9日)に合わせ和歌山市消防局では、 救急車の適正利用を呼び掛けている。 同局がまとめた昨年の救急出動件数は1万8814件で過去最多。 ことしは9月10日現在、前年同期比38件増の1万3098件と微増している。 搬送者を症状の度合い別にみると、 過去10年間、 重症と中等症が合わせて6000人前後で推移している一方、入院を必要としない軽症者は平成14年の7591人に対し、 昨年は1万1697人と約5割増えている。
昨年の一日の平均出動件数は51・5件で、 約28分に1回の割合。 市民1人当たりに換算すると、 21人に1人が救急車を利用したことになる。
市消防局では、 病気になったが救急車を呼ぶ必要があるのか判断がつかない場合、 24時間体制で最寄りの医療機関を紹介する県救急医療情報センター (℡073・426・1199) の利用を呼び掛けている。
西消防署は11日、 同市松江のメッサオークワガーデンパーク和歌山店で啓発活動を行い、 救急隊員ら6人が買い物客に啓発グッズを配り適正利用を呼び掛けた。
参加した救急隊員、 前田泰伸さん (52) さんは 「重症者の搬送を遅らせないためにも、 適正利用をお願いしますす」 と話していた。
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