ヤギを使って草刈り 岸小野地区


農用地の草を食べるヤギ

 県の「放牧による草刈レスキューモデル事業」 を活用し、 紀の川市貴志川町の岸小野地区では先月から、高齢化などで維持管理の難しくなった農用地をヤギを使って整備している。

 同地区は国の「環境保全農地水保全管理支払交付金」を受けて、農地や農業用施設の保全管理に努めている。その一環で、中萩保男さん(65)ら5人がレスキューモデル事業に申請した。ヤギは無料で貸し出されている。

 農用地の管理を担当している中萩さんによると、地域の人に保全の意識をさらに高めてもらうとともに、荒れた農用地を自給自足できるように整備するのが狙い。対象となる農用地は2カ所で約2700平方㍍。ヤギ2頭で整備しており、1カ所目の農用地はすでに整備が終わり、2カ所目に取りかかっている。事業は今月中旬まで行われる予定。

 中萩さんは「時間のかかることだが、今後の農用地の活用につなげるためにも少しずつだが進めていきたい」と話している。

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