和歌山県チームV 全国少年少女躰道 女子団体法形


6年ぶりに女子団体法形を制した県チーム(中央はMVPの田上さん)

 第34回全国少年少女躰道優勝大会が、このほど東京武道館で開催され、女子団体法形で県チームが6年ぶりの優勝を決めた。前回3位で涙をのんだ5人の選手が再び挑み、抜群のチームワークで見事栄冠を手にした。同メンバーの内小学女子低学年の個人法形を制し、2冠を達成した田上晶希さん(大野小3年)が、初のMVPに輝いた。同じ会場で開かれた第31回全国高校生大会でも、女子個人法形で田和茜さん(耐久1年)が優秀選手賞を獲得した他、男子級位法形でも黒田将矢さん(桐蔭1年)が1位と県勢の活躍が注目を浴びた。

 沖縄に伝わる手(ティ)や空手を基礎にした玄制流空手道から創始された躰道は、空手の型になる「法形」と防具を着けて実際に1対1で戦う「実戦」がある。

 団体法形は5人が1組で、技の正確さ、個々の動きなどを3人の審判が採点する。女子団体法形の県チームは小、中学生の混成で、跳び技となる転技など難度の高い技を組み入れ、年齢差を感じさせない5人のスピードと調和のとれた動きで、他チームを圧倒した。

 女子低学年の個人法形は、2人が競う勝ち抜き戦で行われ、団体法形に続き田上さんは、技の切れと速さで他の選手に快勝。初戦から全ての試合を3―0の完全優勝で、MVPに花を添えた。女子個人法形では、源華恋さん(開智中2年)も3位と健闘した。

 全国高校生大会の女子個人法形決勝では、田和さんが息詰まる熱戦を繰り広げ、わずかな差で準優勝となったが、高度な技術を駆使した戦いぶりが、優秀選手賞につながった。男子の級位法形決勝では、黒田君がはつらつとした動作で快勝した。

 女子団体法形優勝メンバーらの喜びの声は次の通り。

 《女子団体法形》
 田上晶希さん…2年生の時は、個人法形で準優勝だったので、一生懸命に技の練習を続けて優勝できた。とてもうれしい。

 出口果結葉さん(日方小5年)…ぐらつくこともあった旋技が、決勝ではうまくできた。良かった。
 源華恋さん…緊張せずリラックスして団体法形に臨めた。気合も入っていたと思う。個人は3位で悔しかったけど、来年は優勝を目指す。

 笹尾有唯さん(巽中2年)…予選では失敗もあったが、決勝はミスなくできた。緊張が集中力になったと思う。

 湯川絢加さん(海南第三中3年)…中学生最後の年に優勝できて良かった。予選のミスも、決勝では自分を追いつめたのが、いい結果になった。

 《全国高校生大会》 田和茜さん…決勝でライバルに負けたのが悔しかったけど、次は必ず勝つ。
 黒田将矢さん…決勝は負けそうな気になったが、しっかり頑張った結果が優勝になった。

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