アバロームで秋季・総合茶道具展


秋の風情ただよう茶道具が並ぶ

 「秋季・総合茶道具展~一滴水 感謝」が30日まで、和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国ギャラリー龍門で開かれている。11月から始まる「炉」の季節の茶道具全般が紹介されている。

 作品は、即全作「交趾写寿字唐草末広水指(こうちうつしことぶきじからくさすえひろみずさし)」や茶わん、花入、炉縁、棗(なつめ)など100点以上。即中斎筆・奥村吉兵衛表具・一閑の軸先の「松声無古今」や大徳寺高僧の墨跡など、軸も多数展示されている。

 主催の美術工芸・茶の湯道具の翠洸洞(三重県津市)は、20年前から和歌山市で新春茶道具展や作家ものの茶道具展を開いているが、秋季茶道具展は久しぶり。

 岡林常泰社長(69)は「和歌山の方々の温かさと信頼のおかげで、茶道文化の灯を絶やすことなく続けてくることができました。精力を注いで発掘した名品をご覧いただけたら幸いです」と話している。

 午前10時から午後5時(最終日は4時)。午前11時から午後4時は茶席も設けられている。

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