6中学校で「デリバリー給食」スタート


おいしそうに食べる生徒たち

 和歌山市内の日進、西和、西浜、河西、西脇、楠見の6中学校で1日、家庭の弁当を持参するか業者が配達する「デリバリー給食」かを自由に選択できる給食が始まった。6校合わせて生徒3488人中823人(23・6%)から申し込みがあった。

 西和中学校(栂野芳作校長、生徒486人)では160人が申し込んだ。初日の献立は、白米と「ハンバーグのトマトソース」「ポテトの海苔塩揚げ」、大根サラダ、黄桃、牛乳。授業の終了とともに、各クラスの代表が配膳室に給食を取りに行った。

 「いただきます」のあいさつの後、弁当箱のふたを開けた生徒たちは「わぁ~」と歓声を上げ、おいしそうにほおばっていた。

 1年5組の船津玲奈さん(13)は「楽しみにしていた。おいしいから残さずに食べられそう」と笑顔。栂野校長(53)は「スムーズにスタートできたので良かった。食育を考えるいい機会。12月までに保護者向けの試食会を開ければ」と話していた。

 保護者負担は1食300円(内容は600円相当)。月ごとに申し込み、1カ月分の給食費を事前に振り込む。市は3年かけて実施校を全18校に拡大していく。

 市教委の保健給食管理課の上野晶史課長は、「全国的にデリバリー給食は普及している。今月、申し込みの数は想定より少し少なかったが、小学校給食からの流れとして少しずつ定着していけば」と話している。 

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