女性支援の取り組み評価 紀陽銀に厚労省表彰


表彰状を受け取る松岡常務取締役㊨

 女性の能力を発揮させるための積極的な取り組みが評価され、㈱紀陽銀行(片山博臣頭取)は、厚生労働省の本年度「均等・両立推進企業表彰」均等推進企業部門で、和歌山労働局長優良賞を受賞した。県内企業の受賞は12年ぶり2社目。18日、和歌山市の同局で表彰式が行われ、神田義宝局長が同行の松岡靖之常務取締役に表彰状を手渡した。

 同行は平成21年、女性のキャリア形成を支援しようと、営業・企画など幅広い分野での積極的な女性登用▽女性総合職の積極的な採用▽営業・融資部門への女性担当者の配置と環境整備▽総合職の女性を講師に招き、女性管理職の意欲向上を掲げた行動計画を公表。

 結果、平成19年度に7・6%だった新卒の女性総合職が23年度は25・7%に増加。また事務職から勤務地を限定した総合職へ転換する女性が増え、営業担当の女性の割合が12・1%に増えた。女性の役職者率は10・5%(97人、うち支店長4人)になった。

 松岡常務は「男性と同じ環境で頑張る女性が増え、企業としてインフラを整えることが大切。事務処理を集中化し、投資信託や保険といった新しい分野などの、営業サイドでも女性の活躍できる場を広げている」と話していた。 

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