ビル屋上の住民救出 芦原地区で防災訓練


屋上から救出される住民

 南海トラフ地震などの大規模災害に備え、 和歌山市芦原地区自主防災会 (金井克諭暉会長) は21日、 同地区で毎年恒例の防災訓練を行った。 ことしで12回目。 地区内31自治会から約250人が参加した。

 同地区は中高層住宅が密集していることから、 毎年ビル屋上での救助訓練を行っている。 この日は6階建て集合住宅で住民2人が逃げ遅れたと想定。 集まった住民らに見守られながら、 市消防局の隊員がはしご車を使って高さ20㍍の屋上から1人ずつ救助した。

 要救助者役の一人で住宅4階に住む中山登志子さん (62) は、 「足がすくむような高さで怖かったですが、 大災害に備えて良い経験になりました」 と話していた。

 その他、 市立芦原小学校ではAED (自動体外式除細動器) や初期消火、 放水、 炊き出しなどの訓練もあった。

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