八幡台が優勝 和歌山市学童野球 秋季大会


A級・9年ぶり3回目の優勝を飾った八幡台

 第42回和歌山市軟式野球連盟学童部秋季大会・第23回和歌山セキスイハイム杯争奪大会の決勝が3日、 ノーリツ鋼機グラウンドなどで行われ、 A級は八幡台が9年ぶり3回目の優勝を飾った。 新南大新との決勝は、 息詰まる投手戦となったが、 八幡台が4回、 四球をきっかけに2死1、 3塁から相手投手の暴投で挙げた1点を、 巧投の湯浅を軸に守り切り接戦を制した。 新南大新の津熊は力強い投球で相手打線を無安打に抑えながらも涙をのんだ。 両チームは17、 18の両日、 日高地方で開かれる県大会(第8回JA共済旗大会)に出場する。 しんぽう写真館はこちらから

 ◇A級決勝
八幡台
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新南大新

 38チームが激突したA級の決勝は、 紀伊、 宮など今季好調のチームを下しムードに乗る八幡台と2年連続準優勝の雪辱に燃える新南大新が顔を合わせた。  技巧派の八幡台・湯浅と本格派の新南大新・津熊は、 ともに持ち味を生かした投球でスコアボードに零を並べた。 3回までに5三振を喫した八幡台だが4回、 先頭打者福井の2打席連続となる四球を足掛かりに、 送りバントと3盗、 岩谷の四球で2死1、 3と好機を広げた。 続く湯浅の打席で、 津熊が痛恨の暴投、 待望の先制点を挙げた。

 八幡台打線は、 5回以降も津熊を打てず、 3者凡退が続き、 追加点のない厳しい展開となったが、 湯浅の巧みなマウンドさばきが新南大新打線をほんろう。 2回に死球と失策で2死3塁というピンチにも次打者を内野飛に打ち取り、 初安打を許した6回も1死2塁から、 次打者2人を飛球に仕留めた。 打てそうで打てない湯浅の投球術と内外野の堅守で、 新南大新打線を完封で締めくくった。

 力投の津熊は、 八幡台打線から全イニング9三振を奪い、 無安打投球だったにもかかわらず、 4回の四球が痛かった。 両チーム通じて安打は、 6回に新南大新の田中が放った中前打の1本だけだった。

 八幡台の宮園監督は 「子どもたちが一丸となって、 最後の最後に素晴らしいチームに出来上がった。 4回の3盗は狙っていたので、 ワンチャンスを生かしてくれた。 県大会では1試合でも多く楽しんできたい」 といた。 松井主将は 「うれしい、 チームワークの勝利だ。 県大会でもみんなで声を掛け合い、 試合のムードを大事に優勝を目指す」 と意欲を見せ、 完封した湯浅投手は 「緊張する場面も多かったけど、 みんなが守ってくれていると信頼していた」 とチームメートを讃えた。

 新南大新の浜田監督は 「一つの四球の怖さを実感した試合になった。 打線はついつい打てると思って力んでしまった。 県大会までに鍛え直す」 と話し、 津熊主将は 「暴投がなければ、 勝っていたのに、 あんなミスは次から絶対しない。 いい勉強になった。 中学生になっても野球を続ける」 と次への1歩を踏み出した。 両チームナインは次の皆さん。

 《八幡台》代表=田中憲治▽監督=宮園昌彦▽主将=松井唯人▽選手=福井大、畠山佑真、岩谷博人、井上絢太、鶴我宙樹、宮園尚季、岩崎光、中野敢太、佐々木仁暉、湯浅大夢、木下圭介、奥宏貴、安岡陸斗

 《新南大新》代表=小杉幸三▽監督=浜田瑞則▽主将=津熊伊織▽選手=田伏悠人、出口海聖、川邊浩生、有田鈴、原尻拓実、田中勇也、高見亮輔、大﨑英士、横井祥、野口拓己、岩田陸久

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