80歳過ぎから写真始めた北村さん、初個展
激しく砕け散る水しぶきに点々と虹色がきらめく作品と北村さん
和歌山市関戸の北村廣造さん(85)が22日まで、 同市宇須のギャラリー花畑で初めての写真展 「風・海・光」 を開いている。 80歳を過ぎてから写真を始めた北村さんだが、 すでに全国的なコンテストや県展などで入賞入選しており、 来場者はその迫力と美しさに驚きの声を上げている。
作品は、 砕け散る波や複雑に姿を変える水しぶきに虹色の光がきらめく170×120㌢の大作、 真っ正面から押し寄せてくる波の力強さや暗さ重さなどを捉えたもの、 砂浜の波紋を逆光で立体的に浮き立たせたものなどこの3年間に写した約40点。
光の粒や砂の粒の鮮明な質感に、 北村さんは 「40年間やった陶芸の影響があるかもしれません」 と話し、 「光、 それも夕日の光がないと。 これからももっと変わったものを撮りたい」 と笑顔で話している。
同展では大小の作品を組み合わせてレイアウトしており、 花火の光を流れるような線と飛び散る点で捉えた北村さんの作品と、 田中公康さん、 池田義成さん、 谷口哲也さんの写真も展示されている。 入場無料。 午前10時~午後5時。
問い合わせは同ギャラリー(℡073・422・1252)。
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