開智アベック優勝 全日本バレー高校和歌山県大会


 

春高バレーの伝統を引き継ぐ第65回全日本バレーボール高校選手権大会の県大会決勝が17日、 和歌山市中之島の県立体育館で行われ、 開智がアベック優勝を決めた。 男子は司令塔・山本(慎)の多彩なトスまわしと阪本の速攻がさえ和北にセットカウント3―0で快勝。 18連覇を達成した。 女子は序盤熊野に苦戦したものの、 山本、 垣内を軸に後半盛り返し3―1で10年ぶり4回目の優勝を飾った。 本大会は1月5日、 さいたまスーパーアリーナ(埼玉県)を主会場に開幕する。<a href=”https://www.wakayamashimpo.co.jp/category/photo” target=_new>しんぽう写真館はこちらから</a>

◇男子決勝
開智3(25―17、25―14、25―11)0和北

◇女子決勝
開智3(26―24、22―25、25―12、25―17)1熊野

男子決勝は、 春高バレーから数えて5年連続で開智と和北の対戦となった。 開智は序盤から、 阪本の速攻、 山本(慎)のバックトスから主将・樫原の力強いスパイクが決まり、 リズムをつかむと着実にリードを広げた。 中盤、 和北も前久保や主将の出口を中心に挽回を狙ったが、 要所でミスが相次ぎ、 開智が25―17で第1セットを先取した。

第2セットの立ち上がりは、 和北が優位に展開したが、 開智もすぐに取り返し、 身長1㍍70だがジャンプ力豊かな米澤(裕)のパワーあふれるスパイクが和北ブロックを破り、 25―14で連取した。

第3セットに入っても開智の勢いは止まらず、 セッター山本(慎)の巧みなトスに速攻や時間差攻撃、 オープンからの強打と多彩な攻撃で得点を重ね、 終盤ピンチサーバーで出場した大園の鮮やかなサービスエースで、 マッチポイントを握ると、 米澤(裕)がスパイクで締めくくり、 18年連続優勝を決めた。

開智・福井監督 「うちが受け身になった感じがあったが、 状況に応じて力は出ていたと思う。 サーブ、 レシーブ、 ブロックと全国まで強化しなければいけないが、 全国で勝つためにはどれくらいやらないとダメなのかは、 私も選手たちも知っている。 インターハイや国体で敗れた分は、 この大会でやりかえす」 と闘志を燃やした。 樫原主将は 「後輩たちが、 テレビカメラの前での試合に慣れていないので、 自分が声を出して、 みんなを引っ張ろうと思った。 全国までにはレベルアップしなければならない課題が多くあるが、 自分たちの力を出し切れば負けない。 日本1を目標に頑張る」 と力強く話した。

男子の熱気が残るコートで女子の決勝がスタート。 アベック優勝を目指す開智と昨年の雪辱に燃える熊野が激突した。 第1セット、 開智は山本、 玉置のスパイクがヒット。 確実に得点を重ねたが、 熊野も反撃。 1点を争うシーソゲームとなり、 熊野優勢で迎えた終盤、 20―23から相手ミスで好機をつかんだ開智は主将・垣内の連続スパイクなどで一気に逆転。 熊野を26―24で振り切った。

第2セットも終盤までもつれる大接戦となったが、 熊野に押し切られた。

セットカウント1―1で迎えた第3セットも、 厳しい立ち上がりとなった開智だが、 栩野の連続サービスエースで4点差にリードを広げると、 リズムをつかんだ開智の攻撃が次々決まり、 玉置のサービスエースで25―13と全国へ王手をかけた。

本来のバレーが戻った開智は第4セット、 強打だけでなく、 相手コートの隙を突くフェイントも効果的で、 24―17で迎えたマッチポイントでは、 山本のスパイクが相手コートにさく裂。

10年ぶりの選手権切符を手にした選手たちを祝福し、 開智の大応援団から校歌が館内に響き渡った。

開智・福島監督は 「テレビが入っていたり、 この決勝の雰囲気に、 落ち着くまで少し時間がかかった。 攻守にわたっていろんな変化ができるのがチームの特長。 パワーも高さもないが、 この変化を織り交ぜながら全国に臨みたい」 とした。 垣内主将は 「本当にうれしい。 第1セットの序盤や第2セットは苦しい連続だったが、 みんなと力を合わせ勝つことができた。 立ち上がりの課題を克服して、 全国ではベスト8を目指す」と意欲を見せた。

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