不出馬決断「自分に正直に」 当選以来の応援に感謝

玉置 公良

 3年前の初当選以来、 私の 「がんばってます」 を読んでくださった読者の皆さんに心から御礼申し上げます。

 16日、 衆議院が解散され12月16日が投票日と決まりましたが、 私、 玉置公良は今回の総選挙に立候補しないことを決断しました。 そこで、 今回が名実ともに最後の 「がんばってます」 となります。

 今年の夏は雨が少なく暑い日が続きました。 その影響から、 極早生みかんが10月上旬までで前年を3割上回る出荷量となり、 卸売市場価格は3年ぶりの低い水準となってしまいました。 これは果樹農家にとっては大変な痛手となります。

 このため、 市場に出荷されるみかんの価格の安定を図るため私は果樹振興議員連盟の役員として政府に申し入れ、 「緊急需給調整特別対策事業」 の実施を3年ぶりに実施することができました。

 これは生食用のみかんを加工原料用に回した場合にその経費の一部を補助し、 市場に出回るみかんの量を抑制することで価格の安定を図ろうという制度です。

 その結果、 実施前に139円だった卸売り価格は実施直後には165円になりました。 これは6年間の平均価格、 157円を上回る結果となり、 みかん農家の方もほっとしています。

 今年は世界遺産条約が採択されて40周年を迎え、 世界各国で記念行事が行われました。 11月11日、 私も提案していました国際シンポジウムが高野山で開催され、 私も出席しました。 世界遺産は環境、 平和のシンボルという信念の下、 初当選直後に議員連盟を立ち上げ、 世界遺産の保全、 持続可能な活用を目指してさまざまな取り組みを重ねてきただけに、 感慨ひとしおのシンポジウムとなりました。

 12月10日串本町で米国大使館のデイビットソン公使を招いてレイディ・ワシントン号についての講演会が行われます。 以前この欄でも紹介したようにレイディ・ワシントン号はペリー来航に先立つこと62年、 初めて日本を訪問した米国人の乗った船でした。 ここから民間による日米交流が始まったのでした。 この事実を広く日本中に知ってもらいたいと国会の場でも取り上げ、 12月の講演会にこぎつけることができました。

 20日、 ゴールデンスピリット賞表彰式に出席してきました。 この賞は目覚ましい社会貢献を続けてきた野球選手に贈られる賞です。 今年の受賞者は阪神の藤川球児投手でした。 藤川選手を見習いこれまで以上に地域・社会のために全力を傾注していこう、 そんな思いを強くした次第です。

 3年前の夏、 マニフェストの実現と旧い自民党政治の転換を目指して立候補し皆さまの大きなお力で当選させていただきました。 しかし、 消費税増税、 TPP推進、 原発再稼働などをめぐり党と自分との距離が開いてしまいました。 このまま自分の心を押し殺してでも来る総選挙において民主党から立候補すべきか、 あるいは、 民主党を離党して第3極といわれる他党から立候補すべきか幾度となく自問自答を重ねました。 そして、 出した結論は 「自分の心に正直に」 ということです。 まだまだ、 書きたいことが多くありますが、 この辺で筆をおきます。

 読者の皆さま、 長い間、 ありがとうございました。

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