航海士の「匠」に認定 和歌山海保の西田さん


使い古しのロープで作った鍋敷と認定証を手に西田さん

 熟練したロープ加工技術が評価され、 和歌山海上保安部の三等海上保安正、 西田宏さん (52) が、 第五管区海上保安本部 (石指雅啓本部長) の優秀な技能を持つ職員 「匠」 に認定された。 和歌山海保内では初めて。

 同認定は、 若手職員への技能の伝承と技能向上が目的。 ことしは同本部管内で5人が選ばれた。

 西田さんは海上保安学校教官などを歴任し、 現在、 巡視船 「きい」 での任務に就いている。 ロープを編み込み、 船と陸をつなぐ 「舫 (もやい)」 や、 さまざまな用途に使えるカバーを作るなど、 高い技術を持つ。 また使い古したロープはほどいて船内で使う鍋敷にするなど、 細かい作業もお手の物という。

 27日に和歌山市西浜の埠頭 (ふとう) で認定式が行われ、 石指本部長から認定書が授与された。 西田さんは 「技術は全て先輩から教えられてきたもの。 若い子たちにも伝承していきたいですね」 と喜んでいる。

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