皆さんに評価される仕事を 国土交通副大臣を拝命

鶴保 庸介

 国土交通副大臣を拝命いたしました。

 初当選以来、 約15年近く。 年次的には少し遅い副大臣ですが、 その分筆頭副大臣として太田昭宏大臣を支えることになりました。

 みなさんのご支援のおかげであることを肝に銘じ、 職務を全うする覚悟です。

 さて、 その職務ですが、 まずは景気対策。 そしてその肝となる国土強靭化のための諸施策全般を担当することになります。

 ご存じのとおり、 来年には消費税の引き上げが控えていますが、 そのためには今年の秋に景気が上向いているかどうかを判断する、 いわゆるトリガー条項というものが入っています。 すなわち、 今年の秋にGDP2%程度の成長が見込める状況になければ消費増税はなされないということになります。

 そしてその判断の根拠となる景気指標なるものは1―3月、 4―6月、 7―9月、 10―12月と四半期に分けて発表されるのですが、 秋すなわち10月ごろの判断ということならば、 7―9月の景気動向について指標はいまだ出ていません。 とすれば、 9月ごろ発表される予定の4―6月期の景気指標がきわめて重要な意味を持つことになります。 これは逆算して今月か来月の景気対策、 すなわち次国会に提出すべく今日ただいま策定している補正予算案が大きく影響してくるということになるのです。

 その主な担当官庁の担当副大臣ということですから、 私なりに責任の重さは痛感せざるを得ません。

 といっても補正予算案作成までの日数は内閣発足からわずかに10日程度。

 ぎりぎりと現場のみなさんと議論を重ねていますが、 ほんとうに即効性のあるもので将来必要なものをすぐに積み上げよ、 とまなじりを決しても、 予算消化のための能力も限られているために、 なかなか難しいもの。 たとえば社会インフラの老朽化対策だ、 と何兆円を積み上げても、 補修の要否を検査する能力に限度があるため、 実際の予算消化には時間がかかるのです。 これでは 「景気対策のための前倒し施策」 ということで国民の理解は得られません。

 こうしたことを背景に、 省内は正月返上でしたから、 今は役所のみなさんのご努力に応える正念場に差し掛かっています。

 天皇陛下から任官書を受け取るとき、 「陛下の目を見てご拝受ください」 と係りの方に言われても、 いざ御前に進み出て 「大任、 ご苦労様です」 とのお言葉に接してみるとわが身の震えたのを覚えています。

 なにかについた、 ということより、 何をしたかで評価されるべきなのかがわが世界。 ほんとうにご苦労であった、 と陛下をはじめ国民のみなさんにお褒めをいただけるような、 そんな仕事を残したい。 その一念でこれからの任期を全うしたいと思います。

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