安定した政治へフル回転 法務委員長、党税調幹事に

石田 真敏

 総選挙での勝利以来、 自民党は 「政権を担う政府・与党」 の自覚の下、 政府、 自民党ともにフル回転で動き出しました。 そうした姿勢が評価され、 選挙期間以来の円安・株高の動きが続いているのだと思います。

 この期待に応え、 実効を持ったものとするべく、 政府と自民党では年末から年明け早々にかけて、 精力的に補正予算の編成に取り組んできました。 新体制の人事と並行しての政策議論だっただけに大変ハードでしたが、 1月15日、 閣議決定にこぎ着けたところです。 私もさまざまな会合に出席し、 選挙中に皆さんに訴えた政策や地域の実情について、 地方の声を政策に反映すべく多くの発言をしました。

 さて、 私自身はこのたびの選挙に伴う特別国会の本会議場で、 衆議院の常任委員長である法務委員長に議長より指名され、 就任いたしました。

 谷垣前総裁はこのたびの法務大臣就任にあたり記者会見で、 法務を望まれた理由に後藤田正晴先生の 「国家というのは結局のところ、 財政を扱う大蔵、 外交を扱う外務、 教育を扱う文部、 そして法の支配を担当する法務。 この4つが大事なんだ」 という言葉を挙げておられました。 この話題は新聞のコラムでも取り上げられましたが、 私自身もそうした心構えを持って、 国権の最高機関において司法が抱える課題について、 国民の信頼に足る審議に努め、 成果を出していけるようしっかり頑張ってまいります。

 また、 党内では税制調査会(税調)の幹事を務めることとなりました。 自民党税調の役割は非常に大きく、 議員や関係者の意見を聞きながら、 税制全般を取り仕切ります。 そのため、 議員全員が参加できる総会や小委員会とともに、 正副会長と顧問、 幹事からなる20名程度の幹部会が頻繁に開かれ、 調整をしていきます。

 さらに今回は、 「インナー」 と呼ばれる役割にも就かせていただきました。 「インナー」 は少人数により論点の整理を行う非公式の会合のメンバーで、 今回は野田会長をはじめとするわずか6名で構成され、 昼夜を問わず頻繁に会合が開かれています。 加えて公明党との与党協議会への対応も行うため、 大変な忙しさです。
 ただ、 非常に責任の重い役回りだけに、 大変な勉強になっています。 皆さんの期待に応えられるようしっかり頑張ってまいります。

 今後も税調の各会議は、 1月24日の税制大綱策定に向けて連日連夜、 議論や調整が行われる予定です。 さらに、 この大綱を基に平成25年度の本予算も、 31日に編成される予定です。 そして、 いよいよ28日には通常国会が、 参議院選挙直前の6月26日までの日程で開会されますが、 補正予算、 本予算など日程的に非常に厳しい国会運営となります。

 このたびの衆議院総選挙により、 「安定した政権」 が形づくられましたが、 衆参でねじれた現状では、 まだ 「安定した政治」 は行えません。 参議院選挙で勝利を収めさせていただいて、 はじめて実現することができます。

 総選挙で寄せられた皆さんの期待に応えられるよう、 そして夏の参院選でも支持を寄せていただけるよう、 私も自民党も精一杯、 取り組んでまいります。

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