パン屋のレベルアップへ 約20店でグループ結成


矢ケ崎さん(手前)の講習を受ける参加者

 和歌山のパン屋のレベルアップを図り、 和歌山のパンのブランド力を高めようと、 県内の約20店舗が集まり 「BREAD SAVE WAKAYAMA (ブレッド セーブ ワカヤマ)」 (旅田勇人代表) を結成した。 勉強会などを通して交流を深め、 各店での新商品開発、 焼きたてパンの魅力発信に取り組んでいく。 5月19日に和歌山市の和歌山マリーナシティでイベントを開く。

 和歌山のパン屋が連携して技術を高め、 スーパーやコンビニで販売されているパンとの差別化を図っていこうと、 「ブーランジュリーフルリール」 (紀の川市) の西俊英さん (36) が知人らにグループの結成を呼び掛けた。 グループ名には 「パンを通して和歌山を盛り上げよう」 との思いを込めた。

 旅田代表 (40) は 「子どもたちに 『パン屋ってかっこいい』 と言ってもらえるようなパン屋を目指していく。 元気と笑顔を大切にし、 和歌山の活性化にもつなげていきたい」 と意気込んでいる。  

 21日、 同市楠本の㈱キタタニの施設 「スタージュキタタニ」 で結成式を行い、 この日早速、 製パン講習会 「素材の表現~専門店の強みをどう表現するか~」 を開いた。

 県内と奈良県のパン屋22店舗が参加し、 製パン製菓・機械などの輸入商社 「パシフィック洋行㈱」 (東京都) 食品事業部の矢ケ崎正愛さんからパンとクッキーの作り方の指導を受けた。

 矢ケ崎さんは 「新しい食材に楽しんで挑戦してもらいたい。 楽しんで前向きに取り組んでいる姿は客にも伝わり、 売り上げにもつながっていく」 とエールを送った。

 また西さんが、 昨年5月に奈良県生駒市で開かれたイベント 「奈良パンステージ」 に参加した時の様子をスライドで紹介。 マリーナシティで開くイベントについて、 「ただパンを売るだけでなく、 和歌山らしさを出しながら、 一日遊べるような楽しいイベントしよう」 と呼び掛けた。

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