日方小が創立140周年 3日に記念式典


創立140周年の日方小学校

 「一生懸命、 たゆみなく」。 海南市日方の日方小学校 (宮尾英作校長、 児童208人) が1日、 創立140周年を迎える。 地域と共に歩み築いてきた歴史と伝統を誇る学舎。 3日、 体育館で記念式典や10年前に埋められたタイムカプセルの開封を行い、 未来へつながる節目を祝う。

 明治6年、 現在のきのくに信用金庫海南支店辺りに前身となる日方簡易小学校が児童数190人で開校。 大正元年、 現在地へ移転した。 昭和4年に県女子師範学校付属小学校となり、 16年に日方国民学校、 22年に日方小学校へ校名変更。 32年に現教室棟 (平成20年改修)、 36年にプール、 41年に体育館 (同)、 52年に本館、 平成4年に南側校舎が竣工し、 これまで計1万4789人の卒業生を送り出している。

 校訓は 「一生懸命」。 大正2年に作られた歴史ある校歌にも 「一生けんめいたゆみなく」 という詞がしたためられている。 学級には昭和4年から伝統的に 「月」 「雪」 「花」 といった自然にちなんだ名前を使用。 一学年が1学級になっても残しており、 本年度は各学年が 「○年星組」 となっている。

 記念式典は午後1時半から。 宮尾校長や育友会の河野紀寿会長、 児童代表者らがあいさつし、 音楽鑑賞として同校音楽クラブ、 6年生、 海南中吹奏楽部、 海南吹奏楽団の花を添える演奏を楽しむ。

 南校舎南側の樹木園内に埋められた130周年記念のタイムカプセルは、 午後0時15分から掘り起こし開始。 当時の在校生や教職員らが参加し、 同3時から開封式を行う。

 また、 記念品として、 人文字の航空写真、 校章、 校歌と児童、 教職員の集合写真をプリントした下敷きを製作。 児童や卒業生、 地域の見守りボランティアら関係者に配られる。

 宮尾校長は 「長い歴史、 伝統に育まれた学校。 支えてくださる地域の皆さんと共に喜び、 お祝いしたいと思います。 これから新たに築いていく150年、 200年へ、 子どもたちと共に元気で一生懸命、 たゆみなく頑張っていきたい」 と話している。  

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