ジビエレシピ グランプリ決まる


グランプリを受賞した料理

 和歌山ジビエの魅力を広めようと、家庭でも手軽にできるアイデア料理を募集した「わかやまジビエレシピコンテスト」の最終審査が18日、和歌山市吹上のレストランARTE(アルテ)で開かれ、串本ロイヤルホテル料理長・田中なぎささん(48)の「仔猪肉と野菜の煮込み、金山寺みその香り」がグランプリを受賞した。最終審査には応募80点のレシピから書類選考で選ばれた5品が出品され、審査員4人と一般審査員15人で試食・投票した。

 コンテストは県とJTB西日本和歌山支店が主催。審査は、ネーミング▽味▽見栄え▽テーマとの連動性▽わかやまジビエの魅力アップにつながるかの5点を評価した。レシピ紹介の後、1品ずつ料理が運ばれ、審査員たちは真剣な表情で採点していった。

 田中さんは、イノシシの肉と地元の野菜をクリーム系の煮込みにし、和歌山らしさを出そうとボタン鍋をイメージして白みそと金山寺みそで香りを付けた。県農林水産部の増谷行紀部長から賞状とトロフィーが贈られると、「今後も地元の食材を生かして県の食育に貢献していきたい」と喜びを語った。

 審査委員長でロイヤルパインズホテル総料理長の齊藤実さんは、「イノシシとシカをストレートに調理するのではなく、いろいろな食材や調味料を使って工夫していると感じた。甲乙付け難く悩んだ」と総評した。グランプリと入賞作品のレシピは県ホームページなどで公開される予定。他、入賞したのは次の皆さん。

 和歌山市・森本惠弘(けいこ)「シシパイ」▽同・神谷龍雄「うめ~猪バジルライス」▽紀の川市・辻本直宏「シシボックリ」▽印南町・小田美津子「シカ肉ロール巻き」 

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