男女とも和歌山が初代王者 日本拳法全国大会・団体戦


団体優勝を飾った男女代表

 日本拳法・創始80周年記念第1回全国都道府県対抗大会が、このほど大阪市中央体育館サブアリーナで開かれ、下津拳友会や海南、和歌山の選手たちが主力の県代表Aチームが男女ともに団体戦を制し、初代チャンピオンに輝いた。男子は大接戦となった大阪Aとの決勝を代表戦で制し、リーグ戦の女子は3試合全て圧勝の実力を示した。個人の部では男子小学6年の部で上田稜也選手(下津)が準優勝、同中学2年の部で高垣蔵斗選手(同)が3位と健闘した。

 代表のチーム編成は小学1年から中学3年まで学年別の9人で、県大会の1、2位の選手がメンバー入りした。男子団体の県Aチームは、予選の初戦で徳島を9勝0敗で下し、幸先よいスタートを切ったが、続く大阪Aには3勝3敗3分けで代表戦となり、惜しくも敗れ2位での決勝トーナメント進出となった。

 準決勝で県Bチームに5勝2敗2分けで快勝。決勝では再び大阪Aと対戦した。雪辱に燃える県代表は、果敢に攻めたが3勝3敗3分けと、またも代表戦に突入。県代表の冨永が奮起し、予選の敗退を吹き飛ばし、見事優勝を勝ち取った。

 リーグ戦となった女子は、初戦の大阪Aを4勝2敗3分けで破ると、ムードに乗り県Bチームには7勝0敗2分け、続く大阪Bも6勝1敗2分けで、危なげなく3連勝。県代表のレベルの高さが注目を浴びた。

 県Aチーム女子代表の中学3年、下津拳友会の高垣愛穂選手は「初めての代表メンバーで戦い、優勝できてうれしい。今まで練習してきた成果を精いっぱい出すことができた。来年も後輩たちが頑張って優勝できると思う。私は高校(大阪桐蔭)でも日本拳法を続ける」と新たな意欲を示した。日本拳法会参事で県拳法連盟の橋爪健二会長は「選手たちの練習量の多さ、熱心な指導者と保護者の協力があったから優勝できたと思う」と語った。優勝の代表メンバーは次の皆さん(小学1年から中学3年の順)。

 《県Aチーム男子代表》監督=冨永加恵▽選手=豆塚星斗(湯浅)瀧川純希(宮原)岡崎健(同)御影靖成(湯浅)豆塚大地(同)上田稜也(下津)深野剣太(湯浅)高垣蔵斗(下津)冨永瑠海(湯浅)

 《同Aチーム女子》監督=上田雅也▽選手=中井天鈴(湯浅)横田杏(下津)山田愛結(和歌山)﨑茉緒(海南)山口桜花(湯浅)西紗愛耶(同)木谷未悠(和歌山)上田かのか(下津)高垣愛穂(同)

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