4月1日、新しい「県文」オープン 安全・便利に


車いすで大ホールへ行けるガラス張りエレベーターも

 和歌山市小松原通の県民文化会館が4月1日にリニューアルオープンする。築40余年となる同館の長寿命化と、利用者の安全性、利便性を図るため、県が2年前から約25億円をかけて耐震補強工事や太陽光発電導入、バリアフリー対策などを行ったもので、14日、報道関係者対象の事前見学会が行われた。

 耐震補強工事としては、アーチ型の鉄骨のブレース(筋交い)を各所に使用し、下を人が通り抜けられたり、外の景色を楽しめるモダンなデザインに仕上げた。大ホールの天井も補強している。

 バリアーフリー対策としては、大ホールへの外エレベーターと、同ホール1、2階を結ぶエレベーターを設置。会議棟の2基のエレベータのうち1基を傷病者搬送用ストレッチャーが運搬できるエレベーターに更新した。身体障害者用トイレの改修や、展示室へのスロープ新設も行っている。

 さらに、ロビーや大小ホールのホワイエには紀州材ヒノキを用いてぬくもりある心地よい空間を演出。外壁も全面改修した。小ホールの座席数を406から328に減らして窮屈さを解消している。

 また大・中・小の展示室には天井高のピクチャーレールや可動式パーテーションを設置し、ロビー横に特設展示室を新設。奥に2つの会議室も設けた。

 今月30、31日にはリニューアル・プレイベントとして、杉谷昭子・大阪交響楽団・木乃下真市・和歌山児童合唱団のコンサート▽清水達三日本画展▽東陽一、SABU両監督の映画上映&トークショー▽まんが家・田村由実のインタビューなどが行われる。無料。整理券あり。

 問い合わせは文化国際課(℡073・441・2050)。

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