レスリングの五輪存続を JR和歌山駅前で署名活動


レスリング存続に懸命に声を上げる子どもら

 レスリング競技が2020年五輪競技の除外候補となったことを受け、県レスリング協会は16日、JR和歌山駅を中心にレスリング競技存続を呼び掛ける署名活動を行った。県内高校のレスリング部員やレスリングジュニアクラブに所属する子どもら約80人が参加した。

 集まった子どもらは約2時間、道行く人に署名を呼び掛け「署名にご協力ください」「レスリングをオリンピックに残しましょう」など懸命に声を上げていた。

 県レスリング協会の室谷正憲常任理事(38)は「子どもたちが夢や目標に向かって頑張っているレスリングを何とか残していきたい」。3歳からレスリングを始め、署名活動に参加した和大付属小4年生の堤瑞君(9)は「みんなレスリングでオリンピックに出たいと思ってる。将来のオリンピックにレスリングを残してほしい」と願いを込めた。

 同協会によると、県内の児童生徒ら約300人がレスリングに取り組み、ジュニアクラブが7チームある他、高校8校にレスリング部が設けられているという。

 この日の署名活動には和歌山市出身でレスリング選手の湯元健一、進一兄弟の父、鉄矢さん(48)も駆け付け、「子どもたちにはレスリングがオリンピック競技から除外されないことを信じて頑張ってほしい」と話していた。

 署名活動は4月30日まで行い、県内で集まった署名は、全国のレスリング関係者でつくる有志団体「レスリングを五輪競技に復帰させる会」に届ける。

 今後、国際オリンピック委員会(IOC)は5月末に開く理事会で、最後の1枠を争う野球やソフトボールを加えた8競技の候補から絞り込みを行い、9月には決定する見通し。

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