かっこいい「和」表現 音楽ユニット「チュリスタ」


KOTAさん㊧とアカリサさん

 昨年11月に第19回アゼリア賞 (和歌山青年会議所主催) を受賞した音楽ユニット 「チュリスタ」 が、 忙しい全国演奏の合間を縫って和歌山市内でも活躍中だ。 7日のモンティグレ8周年記念スプリングライブに続き、 13日には玉津島神社例祭で初めて演奏を奉納。 5月12日の和歌祭には百面で行列に参加し、 翌13日にはデサフィナードでライブを行う。 2人に話を聞いた。

 チュリスタは同市出身のアカリサさん (29) (ボーカル・ピアノ・作詞作曲) と、 横浜のギタリストKOTA (こうた) さん (28) が2年前に結成。 佐野安佳里、 中村康太として別々に演奏活動を行いながら、 昨年1月にCD 「CyuriSta」 をリリース。 約70のライブに出演してきた。

 ユニットを組んだ理由をアカリサさんは、 「演奏するKOTAさんを初めて見た時、 太陽みたいにキラキラして陽のオーラがあった。 一緒にステージに立ったら面白そう、 新しい世界が広がるのではと思った」 と話す。

 一方、 申し出を受けてアカリサさんの曲 「祈り」 (世界遺産 「熊野」 のイメージソング) を聴いたKOTAさんは、 「あーっ、 ここにいたんだ! 本当の和の心を20代で表現する人が」 と衝撃を受けたという。

 そして 「いろんなアーティスト (綾戸智恵、 平原綾香、 初音ミク、 スガシカオ他) のサポートをしてきたが、 それに匹敵する人。 一緒に組みたいと思った」 と話す。

 そんな2人が作り上げるライブは、 ちょっとかわいいポップな曲、 しっとりとしたバラード、 ギターテクニックが圧巻のスパニッシュ風と多彩。 さまざまな魅力で聴衆を引き付ける。

 13日は着物姿で奉納演奏するというアカリサさんは、 「実家が和歌浦なので、 玉津島神社にはよく遊びに行きました。 歴史や文化に触れることで、 新たな楽曲、 今までにない表現につながるのでは」。

 結成後に初めて和歌山を訪れたKOTAさんは 「すてきなところ。 『人があったかい』 に尽きる」 と笑顔。 3月にギタリストとして参加した 「初音ミク・ライブ」 会場が和歌山だったことも不思議な縁だったという。

 そして、 世界中から注目を浴びた同ライブのギターソロで、 「実はシーンとした中で 『祈り』 イントロを弾いたんですよ」 と明かす。

 今後についてアカリサさんは 「静寂の中、 内から上がってくる炎のような熱いものを表現したい」。 KOTAさんは 「ギターは洋楽器ですが、 ディープな和の可能性を感じる。 チュリスタとしてかっこいい和を表現していきたい」 と力強く話している。

 5月13日デサフィナード  「チュリスタの和歌祭・後夜祭ライブ」 が5月13日午後7時から、 和歌山市紀三井寺のレストラン・カフェ 「デサフィナード」 で開かれる。 開場午後6時。 前売2500円、 当日3000円。 問い合わせは同店 (℡073・441・6166)。 またはチュリスタ事務局 (churista@yahoo.co.jp).

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