子どもに文化・芸術体験を ペーパーより心で学ぶもの

浮島 智子

 3月22日からエクアドルのキトで開催された第128回IPU会議に国会を代表し、 出席してまいりました。 約130カ国、 約2000名の国会議員が参加しての大規模な会議となりました。 障がいを持たれているお子さんが家で生活できるよう、 住宅や経済的支援を行っている実際のお宅や、 職業訓練センターなどへの視察をはじめ、 様々なテーマのもと、 ディスカッションやワークショップが活発に行われ、 最終日の本会議では、 アジア太平洋地域グループを代表して、 ご報告と謝辞を述べさせていただきました。 大変に貴重な機会をいただき、 心から感謝しております。 これからの活動にしっかりと活かしてまいります。

 また、 先週、 4月10日衆議院予算委員会での教育などに関する集中審議で質問に立たせていただきました。

 参議院議員として1期6年間、 福田内閣、 麻生内閣では文部科学大臣政務官として教育行政に携り、 そして約2年半の浪人生活を経て、 再び衆議院議員として質問の場を与えていただきましたことに、 真心からのご支援をいただいている皆様に心から感謝を申し上げます。

 この2年半、 現場で多くの子どもたちに触れ、 子どもたちが健やかに成長していくには、 文化・芸術に直接触れていくことがいかに大事なことであるかを実感致しました。 私は、 文化・芸術の力は計り知れない素晴らしい力を持っていると思います。

 子どもの時から文化・芸術を見て聞いて触れていく状況をつくっていかなければならないと思います。 そのためにも一流の芸術家などが、 学校の講堂や体育館、 近くの劇場などで観劇できる授業 『学校公演』 が現在、 義務教育9年間で2回が現状ですが、 これを最低年1回に増やしていきたいと思います。

 また、 2007年、 フランスのサルコジ大統領が就任2カ月後に、 自国の芸術の歴史の授業を義務化して子どもが芸術に触れる機会を増やしたように日本でも増やしていかなければならないと考えています。

 さらに、 昨今いじめの問題が深刻ですが、 文化・芸術、 スポーツ、 キャンプ、 自然体験などの活動を充実させることが大事だと実感します。 規範意識、 社会・他人と関わっていく力は、 こうした体験活動で培っていくものだと思います。 ペーパーで学ぶものより心で学ぶものは、 忘れることはないと思います。

 これらのことについて、 安倍首相からは、 「子どもの時から文化・芸術に接すること」 「子どもの文化・芸術体験や自然体験活動の推進を図るための必要な予算の充実」 に努めていきたい。 との答弁をいただきました。

 これからも、 『社会のための教育ではなく、 教育のための社会の構築』 のため、 全力で頑張ってまいります。

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