北高2選手、アジア大会へ 全日本ジュニアレスリング


健闘した3選手(左から吉田、 石谷、 竿本)

 JOC杯ジュニアオリンピック全日本ジュニアレスリング選手権大会が4月27、 28の両日、 横浜文化体育館で開かれ、 県立和歌山北高校レスリング部3年生の石谷公希選手(17)が男子ジュニアの部フリースタイル50㌔級で準優勝、 2年生の竿本樹生選手(16)が男子カデットの部フリースタイル同級で準優勝、 1年生の吉田隆起選手(同)が同部フリースタイル69㌔級で3位に輝いた。 石谷選手は6月にタイ、 竿本選手は7月にモンゴルで開かれるアジア大会に日本代表として出場する。

 大会は中学3年生~高校3年生の早生まれまでが出場できるカデットと、 高校3年生~大学3年生の早生まれまでが出場できるジュニアの2部門で実施された。

 男子ジュニアの部フリースタイル50㌔級は12人、 男子カデットの部フリースタイル50㌔級は40人、 同部フリースタイル69㌔級は30人がエントリーした。

 3回目の出場となる石谷選手は初戦、 2回戦と勝ち上がると、 準決勝で飛龍高校(静岡県)の室伏彪我選手と対戦。 1ピリオドを攻守ポイントで先取したが、 2ピリオドは主導権を握られ、 0―5で落とした。 「勝つ」 という強い気持ちで挑んだ3ピリオドでは3―2で勝利。 決勝では早稲田大学の藤川聖士選手に敗戦したが、 全国の舞台で初めての準優勝を勝ち取った。

 石谷選手は 「日本代表に恥じないように頑張りたい」 とアジア大会に向けて抱負を語った。

 竿本選手は準決勝で京都八幡高校 (京都府) の早山竜太郎選手と顔を合わせた。 1ピリオドを1―1の攻守ポイントで奪うと、 2ピリオドは0―1で落とした。 3ピリオドは一進一退の攻防が続き、 両者ノーポイントのまま勝敗の行方はクリンチによる延長戦へ。 抽選の結果、 竿本選手が有利な体勢から試合が再開し、 ポイントを奪って決勝へ進んだ。 決勝は自由ケ丘学園高校 (東京都) の長谷川敏裕選手に敗れたが、 アジア大会の出場権を獲得。 「運に恵まれた。 初めてのアジア大会なので、 自分がどこまでやれるか楽しみ」 と話していた。

 吉田選手は準決勝で中学2年生の時に一度対戦したことのある花咲徳栄高校 (埼玉県) の田辺雄史選手と対決。 以前の対戦では完敗し、 力の差を実感したが、 今大会では1ピリオドに片足タックルを決めて先制に成功。 しかし、 残り時間30秒でタックルによるポイントを奪われ、 逆転を許した。 2ピリオドでは傾いた試合の流れを引き寄せられず、 敗退。 吉田選手は 「気持ちの弱さが結果につながった」と振り返り、 「来年は優勝し、世界大会で入賞する」 と力強く意気込んだ。

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