小林睦郎さんがシャンソン歌手デビュー!?


「『60の手習い』をどうかご笑覧ください」と睦郎さん

 29日に和歌山市民会館で開かれる「第16回わかやまパリ祭」で、フリーアナウンサーの小林睦郎さんが67歳にしてシャンソン歌手デビューを果たす。挑戦するのは、美輪明宏さんの「ヨイトマケの唄」。睦郎さんは「まったくの素人で不安もいっぱいですが、皆さんに楽しんでいただければ」と話している。

 睦郎さんは数年前から、わかやまパリ祭の司会を担当。昨年、演出の一つとして小芝居をしたのをきっかけに、演出家の目にとまり「歌わせてみよう」ということに。

 いくつかの候補曲の中から、よく聴いていたという美輪さんの曲を希望。周囲からは「紅白歌合戦での美輪さんのステージのインパクトが強く、あまりに絶賛されたため、その後あの曲は封印されているようだ」との意見もあり「素人が歌うのは、おこがましい。やめた方がいいのかも」と思いながら、主宰者の清水香予子さんや演出家に相談。意外にも「面白そう」とのゴーサインが出て、睦郎さんの挑戦が始まった。

 大変だったのは、6番まである歌詞を覚えること。何百回も音楽を聴き直し、頭にたたき込んだという。

 睦郎さんは「この年齢で、歌をやれと言ってもらえることに感謝。美輪さんの生き方、一本筋の通った部分は何か自分の思いと重なるところもあります」と笑顔。炭鉱労働に従事した母親を歌った同曲に「13年前に亡くなった母への感謝の思いも込めながら、歌えれば」と話している。午後2時15分から。チケットは全席自由で、前売り・一般2500円、当日3000円。同館や和歌の浦アート・キューブ他で取り扱い。問い合わせは実行委員会(℡073・451・3288)。

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