世耕さん大差で4選 参院和歌山選挙区


喜びを爆発させる世耕さん

 安倍政権6カ月余りの評価が問われた第23回参院選は21日に投票、即日開票され、和歌山選挙区は自民現職の世耕弘成さん(50)=公明推薦=が共産新人の原矢寸久さん(61)、幸福実現新人の久保美也子さん(52)の2人を大差で抑え、4選を決めた。全国的にも自民・公明の与党が改選議席を大きく超え、過半数を確保。参院の与野党のねじれが解消される。  

 安倍政権の経済政策「アベノミクス」の是非などが争点となった選挙戦、政権中枢で内閣官房副長官を務める世耕さんは、政権の継続と半年間の成果を訴えてきた。公務や党候補の応援で選挙区入りは3日にとどまったが、現職の知名度や強固な組織力を生かし、自民・公明支持層を手堅くまとめ、無党派層などにも浸透し、県全域で幅広く支持を集めた。

 原さんは、首相が意欲を示す憲法改正への反対、消費増税や原発再稼働の阻止を訴え、反自民の受け皿を目指した。民主、維新の不出馬もあり、前回の党候補より得票を伸ばしたが及ばなかった。

 久保さんは、支持団体以外への浸透に最後まで苦しんだ。

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