和歌浦で土井久幸さん個展「情景画の世界」

作品を前に、男の子の質問に答える土井さん㊨
作品を前に、男の子の質問に答える土井さん㊨

 和歌山市の洋画家、土井久幸さん(37)の展覧会「土井久幸展~情景画の世界」が28日、和歌山市和歌浦南の和歌の浦アート・キューブで始まった。10月6日まで。

 同市などが主催。市文化奨励賞の受賞者を対象にした平成25年度真舟芸術振興基金を活用した若手芸術家支援事業。

 土井さんが描くのは、風景や人物の中にある情感を描き、見る人との共感や共有を目指す「情景画」。

 会場には、フランスをテーマにした油彩画やクレパス画など、100号の大作を中心に25点が展示されている。おしゃべりが聞こえてきそうな、人が行き交うまちなかの風景や木漏れ日が優しい作品、のどかな緑のまちを青空と夕暮れの2枚に描き分けた、時間の流れが感じられる作品も並ぶ。

 明和中学校1年生の上田直矢君(12)は「クレパスだけでこんな風に描けるなんてすごい」、和大付属小学校4年生の園木孝和君(9)は「光と影がきれい」と見入っていた。

 土井さんは「旅するように、くつろぎながらお楽しみください」と来場を呼び掛けている。午前10時から午後5時。10月1日は休館。

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