夜間の和駅とアロチ 11月から「パトロール隊」巡回

巡回車両に青色回転灯を装着する警備員
巡回車両に青色回転灯を装着する警備員

 夜もにぎわう和歌山市のJR和歌山駅や歓楽街「アロチ」周辺の犯罪抑止や環境浄化を図るため、県警は1日から、民間警備会社に夜間防犯パトロールを委託し、業務を開始する。期間は来年2月12日まで。人出が見込まれる金、土曜日の他、火、水曜日も巡回を実施する。時間は午後7時から翌午前2時。県警生活安全企画課は「パトロールを見せる活動で、地域の安心安全が高まることを期待している」と話している。

 同事業は、国の緊急雇用創出事業を活用したもの。業務は富士警備保障㈱(同市汐見町)に委託。活動は、今回雇用された6人が担当。「安全・安心パトロール隊」と表示した制服を着用して、徒歩(4人)と青パト(2人)に分かれて地域を巡回する。

 同課によると、両地区周辺の犯罪認知件数は毎年430件ほどあり、一日1件以上の犯罪が起きていることになる。見回り活動により、犯罪の多くを占める自転車盗の抑止や、けんか、暴行、事故など目撃後、即座に県警に通報することで、被害拡大防止を狙う。

 また、犯罪や事故の被害者や泥酔者、急病人の保護の役目も担う。同社関係者は「警察と連携して地域の安心安全のために尽力します」と話している。

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