野球は我が人生の友 元阪神・濱中さん語る

選手時代を振り返る濱中さん㊨
選手時代を振り返る濱中さん㊨

 商工組合中央金庫和歌山支店の取引先の若手経営者でつくる「商工中金和歌山ユース会」は、和歌山市友田町のホテルグランヴィア和歌山で講演会を開き、田辺市出身の元プロ野球選手で現在、野球評論家・解説者として活躍している濱中治さんが「野球は我が人生の友」をテーマに話した。

 濱中さんは、県立南部高校卒業後、平成8年にドラフト会議で阪神タイガースから3位指名を受けて入団。その後、オリックス、ヤクルトに移籍し23年に引退した。

 講演会には会員や地元少年野球チームの児童ら約40人が参加。学生時代に野球部に所属していた大井康司和歌山支店長と、大の阪神ファンの職員、梶川幸子さんとの対談形式で行われた。

 野球を始めたきっかけや選手時代のエピソードを交えながら話は進み、右肩故障からの復帰について話が及ぶと「(17年の)日本ハムとの札幌戦で復活の2塁打を打った時、『もう一度野球ができる』という自信を与えてくれた。いまだに忘れない」と振り返った。

 また、少年野球チームの児童がバッティングを披露する場面もあり、「バッティングで大事なのはタイミング。日々の練習で漠然と球を打つのではなく、どのタイミングならばいいスイングができるが考えて」とアドバイス。今後、指導者への転向については「コーチとしての技量はまだない。今は勉強」と伝え、「野球人口が減少してきている。県内でも野球人口を増やしていけるように貢献していきたい」と抱負を話した。