障害児サーフィンスクール 和歌山市で来夏開催へ


活動を紹介するアンジェラさん㊥、青木さん㊧

 知的障害のある子どもたちを対象にしたサーフィンスクールが、来年夏に初めて和歌山市で開かれることになり、3日、同市磯ノ浦で主催団体による説明会があった。

 主催は、全国でサーフィンを通じ障害者の住みよい社会づくりを進める「Ocean’sLove」(オーシャンズ ラブ、事務局=神奈川県)。代表で、ハワイ在住のプロサーファー、アンジェラ・磨紀・バーノンさん(33)が、集まった地元サーファーや障害児家族ら約20人を前に活動内容や目的を説明。

 「障害のある子どもたちの可能性を広げ、障害者への理解を深めるきっかけになれば。1度だけでなく、今後も長く続く活動にしたい」と意気込みを語った。

 同団体は9年前に設立され、北海道や宮崎など各地で教室を開催。普段あまり海で遊ぶことのない子どもたちが波乗りに挑戦し、達成感や自信につながっているという。

 10年以上趣味のサーフィンで磯ノ浦に通う堺市の青木静香さん(35)が「ぜひ和歌山で開催を」と団体へ働き掛けて実現した。アンジェラさんは「海は元気と笑顔をくれる。子どもたちに、海からの偉大なエネルギーを感じてほしい」とメッセージを送っている。

 開催は9月を予定。磯ノ浦海水浴場を候補に、場所選びを進める。対象は小学校1年生から高校3年生まで。10家族程度。6月頃からボランティアを公募し、地元の協力を得ながら体制づくりを進める。詳しくは同団体(℡0467・81・5986)。

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