関戸の電気屋さん「ナルデン」に経産大臣賞

家族で経営しているナルデンの皆さん
家族で経営しているナルデンの皆さん

 和歌山市関戸の家電製品・介護用品店㈲ナルデン(成瀨静夫社長)は、経済産業省「第7回製品安全対策優良企業表彰」中小企業小売販売事業者部門で大臣賞を受賞した。同社は平成21年省エネ型製品普及推進優良店制度(同省主催)でも同賞を受けており、省エネと製品安全の両表彰での受賞は大企業を含め、全国初となる。

 製品安全対策優良企業表彰は、製品安全に積極的に取り組んでいる企業を公募し、表彰するもので、19年度から実施。ナルデンは、22年度にも「商務流通審議官賞」を受賞している。

 今回は、使用者の視点に立った意見や要望をメーカーに伝えることでメーカーの製品開発に協力▽地域の高齢者向けに安全な家電製品や福祉用具を提案▽同業者に対して自社の取り組みや考え方を発信し、情報を共有――していることが評価された。

 同社は地域密着型の「街の電器屋さんナルデン商会」として昭和46年に創業。客の使用目的・場所・環境に合った製品を客目線で提案するなど、客と直接顔を合わせ、困りごとや相談を受ける中で信用・信頼を築いてきた。

 家電販売だけでなく、太陽光発電、オール電化、リフォームも手掛ける他、県が指定する福祉用具貸与事業所として介護・福祉用品のレンタル・販売などを行っている。また、地域の人の憩いの場「つどいの家」を開き、生活の質の向上にも貢献している。

 家電部門「でんきの店ナルデン」の成瀨裕之店長(40)は「体験や情報を共有することで『地域密着型店舗』や『客の顔が見えている商い』の復活の一助になれば。地域に密着した店の必要性が見直されるように、これからも頑張っていきたい」と話している。

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