大橋市長に辞任か給与返還要求 和歌山市議会一般質問


大橋市長(左手前)に辞任を求める遠藤市議

 12月和歌山市議会は一般質問最終日の10日、任期満了(来年8月24日)で退任する意向を示している大橋建一市長に対し、次期市長選への出馬を表明している遠藤富士雄議員(66)が、即時辞任するか任期までの給与やボーナスを返還するよう迫った。大橋市長は「任期途中で職務を放棄することは考えていない。これ以上の給与削減が必要な場合は私自身が判断する」と述べ、要求を退けた。

 遠藤議員は、今月末での議員辞職を表明。質問では、任期を9カ月残した大橋市長の4選不出馬表明と、新年度予算に新規事業を原則計上しないことを受け、「独り善がり」「骨格予算なら市長がいなくても職員でできる」と批判。「私と一緒に辞めたらどうか」と述べ、任期満了まで務めるなら、給与とボーナスを返上するよう求めた。

 また、市が21年度に非常勤職員の採用を始めた際、4年目以降の更新時に実施するとしていた昇給が行われていない現状を指摘。「自分をガードして職員に痛みを与えるやり方はいかがなものか」と市長を追及した。

 この日の質問では山本宏一議員(市民クラブ)も「政治家の矜恃は任期を全うすることだけではない」と、市長の姿勢を批判した。

 次期市長選には、前県県土整備部長の尾花正啓氏(60)と元県議の浜田真輔氏(52)も立候補を表明している。

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