生石高原駐車場に水車設置 過疎対策事業で

組み上がった水車を囲むメンバーら
組み上がった水車を囲むメンバーら

 紀美野町小川地区で過疎対策に取り組む小川寄合会(日浦英二会長)は、福井の生石高原登山者駐車場に水車を設置した。国の過疎集落等自立再生緊急対策事業の交付先として進めている「生石山で健康になろうプロジェクト」の一つ。

 江戸時代に活躍し、「水車動力の父」といわれる地元出身の田林宇兵衛をしのび、計画した。

 長野県安曇野から取り寄せた直径2・4㍍の水車。

 日浦会長らメンバー50人が集まり、力を合わせて土台を固定、組み立て、コーティング塗装し仕上げた。小型発電装置を取り付け、試運転。谷川の水で実際に水車を回した。

 電気は水車のライトアップ、周辺でのイルミネーション、防犯灯に使っていく。

 プロジェクトでは農産物直売所の整備も進めており、25年度内に完成予定。日浦会長は「水車をシンボルに、多くの方に立ち寄り、地域の皆さんに喜んでいただきたい。これからも地域が心を一つに活性化に努め、プロジェクトが水車のようにうまく回っていけば」と話していた。