国土強靱化、秘密保護法が成立 臨時国会を終え訪韓へ

門 博文

 国会議員として議席をいただいてから12月16日でちょうど一年が経ちました。この間、さまざまな皆様に支えられおかげさまで無事、議員活動を送ることができました。民間からの転身で当初は面食らうことも多々ありましたが今までの経験を政治の世界でも活かしていける自信を持った一年でもありました。故郷、和歌山が抱えている課題や未来への可能性をしっかりと捉えて発展に向けさらに頑張ってまいります。来年はアベノミクスの経済効果、景気回復もいよいよ地方に向かう年になると思います。和歌山の皆さんとともにこの波をしっかり受け止めてまいります。年末年始、何かとお忙しいことと存じますがご家族様、ご近所様、皆々様と健やかにお過ごしになられますよう心よりお祈り申し上げます。紙面をお借りしてまずは年末のごあいさつとさせていただきます。

 さて、臨時国会が終了しました。最終2日間、会期を延長して12月8日に会期末を迎えました。「特定秘密保護法案」の審議を巡り最後には「安倍内閣不信任案」まで上程されての会期末の混乱でした。私はこの「特定秘密保護法案」の成立によって本当の意味での国益、国家を守っていけるようになったのだと思っています。表現の自由の確保や言論弾圧を心配して国会周辺でも激しい抗議活動が展開されておりました。一般の国民の日常生活がこの法律によって脅かされることはありません。法律の本質を正しく伝え理解を深めていただけなかったことは誠に残念で反省せねばなりません。しかし一部のマスコミでこの影響が違う方向に誇張されて伝えられたことは遺憾に思います。確かに法案の名称が「特定」、「秘密」、「保護」とおどろおどろしい語句が並んだのもよくありませんでした。このような誤解が生まれた遠因とも思われます。あらためて「名前」の大切さを感じ入った次第です。

 また、今国会では防災、減災に関する「国土強靭化基本法」他関連2法案も成立をいたしました。私たちの故郷、和歌山は南海トラフを震源とする大地震と大津波の危機にさらされています。発生の確率が高まっている今こそこれらの法律の成立を受けて万全の備えをしなければなりません。コンクリートで防げることもあります。しかし今すぐ取り掛かれて最も有効なことは「人間の強靭化」です。「人の意識の強靭化」です。災害が起こったその瞬間、5分で10分で30分で何ができるか。家族や地域、職場において話し合い意識を共有すること。そしてそれを具体的に確認し行動に移せるよう訓練をすること。津波が予想される地域では避難路を確認すること、確保すること。このような備えによって初期の迅速な対応ができれば多くの命を守ることができると私は信じています。その上で人の知恵や力ではどうしようもないことを大きな堤防や道路の建設に委ねてみる。順序はこういうことです。先日の伊豆大島の災害の現場において砂防堰堤によって被害が最小限に食い止められたというのも事実が証明してくれています。国土強靭化の理念のもと人ができること、コンクリートに頼ること、両面で私たちは目の前の災害に立ち向かわなければなりません。待ったなしです。

 私は13日、14日の2日間、同僚議員4名と韓国を訪れます。最近の両国の状況は皆さんご承知のことでありますが、この関係を少しでも良好な状況にしていこうという目的で韓国の同世代の議員の皆さんと意見交換に向かいます。まず相手のことをお互いよく理解をすること。これを今回は最大の目的としています。知らない者同士がいがみ合っていては状態は危険な方向へしか進みません。最初、どちらかが投げた小さな小石が打ち返しているうちにゴルフボールになり野球の球になり鉄砲の弾になりミサイルになる。こんなことをしてはいけないのです。喧嘩をするにも自分たちの主張をするにも、まず相手を知ることです。このために十分な意見交換をしてまいります。この記事が掲載される日にはすでに帰国していると思いますが経過、成果については追ってご報告させていただきます。

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