わかやま新報は、和歌山市を中心とする和歌山県北部唯一の日刊新聞です。

和歌山は７社１団体受賞　がんばる中小企業・商店街

　革新的な製品開発やサービス創造、地域貢献、地域経済の活性化などさまざまな分野で活躍する中小企業・小規模事業者・商店街の取り組みを表彰する、経済産業省の「がんばる中小企業・小規模事業者３００社」「がんばる商店街３０選」に、県内から、紀美野町蓑津呂の木製家具製造販売業、㈲モリヤ（森谷康文代表取締役）をはじめ７事業者と１商店街が選ばれた。

　選定した事業者、団体の認知度向上や従業員のモチベーション向上、後進の育成などが目的。全国の中小企業団体や公的支援機関などから事例を集め、外部有識者が審査した。

　来年３月に授賞式と展示会が開かれ、受賞各社・団体の取り組みは冊子にまとめて公表される。

　本紙エリアからは、㈲モリヤと協同組合ラテスト（和歌山市小倉、中川和城理事長）、ワコン㈱（紀の川市中井阪、西田耕平代表取締役）の３事業者が選ばれた。

　㈲モリヤは町内２カ所に工場を有し、千趣会を主な取引先としている。平成１８年の法人化後、先代を継いだ現社長の積極的な設備投資や企画力で着実に売上を伸ばし、過疎化する自社の地域において若い従業員を中心に地元雇用を行い、行政とも協力しながら活性化事業に熱心に取り組んでいることなどが評価された。

　協同組合ラテストは県内５社で構成。備長炭を含む炭化物や樹木抽出成分などを多様な形状に加工できる技術を有し、各種製品を開発している。設立以来、産学官連携などの研究開発に積極的に取り組み、常に話題性に富んだシーズを持っていること、大手メーカーに提案型営業を行っていることなどが評価された。

　ワコン㈱は物流の無駄をなくす包装の最適化に取り組み、リサイクル可能な紙製物流機器、定温輸送を実現する物流機器、衛生的かつサイズフリーなプラスチック製物流機器などの開発、製造を手掛ける。日本で唯一、空港内に輸出梱包施設を開設し、航空貨物輸送のスピードアップに貢献したことなどが評価された。

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　この他、県内から選ばれたのは次の各社、団体。

　エムアファブリー（新宮市、竹原真奈美代表）▽㈱角長（湯浅町、加納長兵衛代表取締役）▽林撚糸㈱（橋本市高野口町、林寛代表取締役）▽㈱プラス（田辺市、野田正史代表取締役）▽御坊市商店街振興組合連合会（御坊市、坂井和夫理事長）