改革勢力結集し、野党連携を 政界再編への基盤作る年に

阪口 直人

 あけましておめでとうございます。皆様に支えていただき、衆議院議員として2期目の仕事をさせていただいていることに心から感謝を申し上げます。

 今年の大きな目標は野党再編を実現し、将来の政界再編に向けての基盤を作ることと考えています。国民の声を国会での政策に反映させるには、自民党にしっかり対峙できる政治勢力をつくることが必要と思うからです。

 昨年暮れ「結いの党」が政界再編を目的として発足しました。日本維新の会の橋下共同代表は、結いの党、民主党の一部、そして維新が中心になって野党連携を進めるべき。その際には維新が発展的解党しても構わないと言明しています。このような動きと連動して超党派の勉強会「既得権益を打破する会」が発足。松野幹事長(維新)、細野豪志前幹事長(民主)、江田健司代表(結いの党)が中心になり、成長戦略を機能させるために必要な規制改革を進めるための勉強会やプロジェクトを実施していきます。私もメンバーの一人として役割を担う覚悟です。

 代表的な既得権益のひとつは原発。再生可能エネルギーの可能性を追求するなど新しい技術を開発し、脱原発経済システムを構築することは、まさに既得権の打破を通して、新たな成長戦略を構築することです。2月9日都知事選挙においては、細川護熙元首相が立候補し、小泉純一郎元総理と「脱原発」で連携する可能性が高くなりました。これは、まさに私たちが目指す新しい政治の枠組みつくりにもつながることと歓迎します。私たちも連携を目指します。

 私自身は再編を担う中心になるにはまだまだ力不足と感じています。一方で、今、党内では政策調査会の副会長を務めており、政策協議や法案の作成、共同プロジェクトなどを通して打ち破る勢力の結集を図り、異なる政党のメンバーが信頼を醸成し、将来の再編を目指していくための場を作ることは可能と考えています。大きな花を咲かせるためには必要な「土」に徹して役割を果たす覚悟です。

 さて、昨年暮れ、南アフリカのマンデラ元大統領が逝去されました。1994年4月、南アフリカが人種隔離政策と訣別し、全人種が参加した初めての選挙が行われた時、私はこの選挙に立ち会いました。憎しみを捨て去り、多様性を受け入れて新しい社会をつくる喜びとエネルギーがあふれた社会の始まりに感動したのを覚えています。

 マンデラ氏が逝去した同じ日、強行採決の果てに成立した特定秘密保護法。反対を唱え平和にデモをしている人々を『テロリスト』と切り捨てた石破茂自民党幹事長の言葉に象徴されるように、自由な発想や行動を制約し、民主主義を否定する恐ろしい法律です。国民の権利よりも国家の権力という現政権の考え方には多くの方が疑問を感じていると思います。

 このような政権の横暴に対してしっかり対峙・対決できる力のある野党をつくる必要性、多くの国民が実感したことと思います。私たち日本維新の会は本来、「右でも左でもなく真っ直ぐ前に進む」改革政党。2014年は、国会では野党再編、そして政界再編につなげる動きを生み出し、和歌山においても改革勢力の結集、そして後押しを図ります。皆さんの期待を担える健全な改革勢力を作れるように全力で取り組んでまいります。

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